日経平均株価 最高値更新 半導体・AIがけん引
――高値更新は予想通り。きっかけはアメリカ企業「エヌビディア」の決算でした。

りそなアセットマネジメント チーフストラテジスト 黒瀬浩一氏:
言葉としてはまだ定着していないが「生成AI革命」「半導体祭り」の様相を呈している。
生成AIで使われる高性能な半導体は、エヌビディアの独占に近い供給体制になっている。

りそなアセットマネジメント チーフストラテジスト 黒瀬浩一氏:
この会社が利益も売り上げも、予想を大きく上回る決算を出したことで、しかも先行きの明るい展望も示したことで、相場は一気に強気に傾いた。
――日本も世界から注目されてゴールドマンサックスが「7人の侍」という7銘柄(SCREENホールディングス、アドバンテスト、ディスコ、東京エレクトロン、トヨタ自動車、SUBARU、三菱商事)を選定した。

りそなアセットマネジメント チーフストラテジスト 黒瀬浩一氏:
アメリカ人には、非常にわかりやすくて、日本への投資のチャンスがあるということがピンとくる選定になっている。しかもここまで日本の相場上昇を大きく牽引した銘柄群。生成AIに関連付けて、半導体から4銘柄、これ製造装置、製造に不可欠な素材の会社が多くて、これはアメリカの「偉大な7銘柄」を想起しやすい。そして自動車から2社、これから自動車はIT化が進むので、これも半導体に関連付けられます。それから商社から1社。これは「バフェット銘柄」ですが、バフェットは以前に中国に大量投資をしていた。それを引き上げて、日本という意味合いもあるし、さらに安全保障にも関わっていくので、非常にわかりやすい選定だと思います。
――高値更新で、一旦達成感が出るか、さらに更新するか?
りそなアセットマネジメント チーフストラテジスト 黒瀬浩一氏:
達成感は1回出ると思う。さすがに上げピッチが早すぎたので、むしろここで1回立ち止まって総点検することは、相場の持続性が高まるという意味ではいいことだと思う。

りそなアセットマネジメント チーフストラテジスト 黒瀬浩一氏:
ここに主要国株価指数のグラフがあるが、一部の銘柄だけが上がるというのはあまり健全ではない。従って生成AIを使って本当にいい高収益を出す企業が増えるかどうか、これがポイントになると思います。