一昨日、日経平均株価は前日に比べ800円以上値上がりし、3万9098円の史上最高値で取引を終えた。バブル期を超え、34年ぶりとなる歴史的な1日だった。
日経平均株価 最高値更新 34年ぶり バブル期超え

歴史的な瞬間は、22日午前10時16分に訪れた。史上最高値を更新したディーリングルームでは拍手が起こった。34年ぶりに終値の史上最高値3万8915円を突破した。
34年前を知る岩井コスモ証券社員は「30年間の思いが今完全に解き放たれる感じですね」と語る。

歴史を塗り替えるきっかけは、アメリカの半導体メーカー「エヌビディア」の好決算。
生成AI向け半導体の需要が拡大し、売上高は前年比の3.7倍純利益は8.7倍で、ともに市場予想を大きく上回る過去最高を記録。半導体の製造に欠かせない技術を持つ日本の関連企業を中心に自動車をなど幅広く上昇し、株価を押し上げた。

午後の取引開始直後、取引時間中の最高値3万8957円をあっさり突破。さらにその後も株価は上昇し、午後3時。前日に比べ836円高い3万9098円で取引を終え、34年ぶりに終値でも最高値を更新した。
野村証券 奥田健太郎社長:
今朝は期待して出社をした。通過点だと思うが、すごく大きな節目だと思います。
大和証券 中田誠司社長:
バブルのときと全く違う、いわゆる過熱感がない中で、冷静な判断のもとにつけた株価だと思う。もうそろそろ「失われた30年」とか「3万8915円」というのは、今後は言わない方がいいのではないかなと。