大麻など違法な薬物に手を出す若者が増える中、警察や薬剤師、大学生が協力して、こどもたちに薬物乱用防止を呼びかけました。

新潟市中央区の上山小学校で開かれた新潟県警の薬物乱用防止教室。児童に呼びかけたのは薬剤師です。

【新潟市薬剤師会 学校薬剤師部会 大滝順子さん】
「SNSすごいですよね、『やったあと、こんなになった』と上げて、それを見て『やってみよう』ってやっちゃた子もいるみたいです」

そして警察官。さらに…

【新潟薬科大学 上之山奏さん】
「信頼できる大人に『自分ではどうしようもできないな、これは』と思ったら、すぐに相談してほしい」

この特別授業は、大麻や覚せい剤など違法薬物使用の低年齢化などを受け、県警と新潟市薬剤師会、新潟薬科大学が連携し、薬物のリスクと使用防止を啓発しようと初めて行われたものです。

講師は市販薬を大量に服用する、いわゆる『オーバードーズ』も含めて、薬物への依存は健康を破壊するだけでなく、家族や人間関係も壊すと訴えました。また、友人に誘われて断わるのが難しければ、その場を離れたり、大人に相談したりすべきだとし、子どもたちは熱心に耳を傾けていました。

小学生
「薬物乱用を放ってしまうと、今後の自分の人生が台無しになって、一生に一度きりの人生が楽しくなくなって。私も気を付けようと思いました」
「断わりづらくても、途中で断わろうと思いました。」

新潟県警 国際・薬物銃器対策課 齋藤拓 課長補佐
「『薬物は自分にとって得がないんだ』と、『リスクしかないんだよ』ということをわかってもらうためには、このくらいの年齢から理解もらいたい」

新潟県警は今後、県内全域でこうした特別授業を計画したいとしています。