進学校・川越東から関西学院大学へ 入学時は教員目指していた

 埼玉の進学校・川越東出身。「学業とともにレベルの高い所で野球ができて、高校時代プレーできなかった甲子園で試合できる。」と関西学院大学への進学を決めた。教師である両親の影響で、大学入学時は自身も教員になりたいと思っていたが、大阪ガスに入社が決まり、「ここで活躍してプロを目指したい」と覚悟を決めた。

 ‟直系の先輩”からもらった言葉も励みになっている。去年10月、神戸市内のショッピングモールで偶然、近本光司(阪神)を見かけた。関学大、大阪ガスの先輩にあたる近本とはそれまで話したことは無かったが、声をかけた。

「小さい声で、『大阪ガスの高波です』と挨拶したら、『高波くんか』と名前を知ってくれていて。『がんばってね』と言っていただきました」。交わした言葉は多くはなかったが、プロで活躍する先輩の一言が更に気持ちをみなぎらせたという。

 今年、ドラフト解禁年を迎える高波。「都市対抗に出場して優勝すること。そして日本選手権での連覇。個人的には、今年は上位を打ちたいという気持ちはある。そして、去年から守っているショートの守備力を強化して、年間ベストナインをとれるような活躍ができたら」と意気込む。クレバーな大型ショートが、攻守でチームを勢いづける。