「フォーム変更直後 本塁打とタイムリー三塁打」

 打撃フォームを変更した直後の日本通運戦で、同点本塁打とタイムリー3塁打を放ち、その後は決勝までの全試合でヒットを放った。すり足打法は「無駄な動きが少なく、目線のズレが生じづらい打ち方」になったという。

 日本選手権のあと、12月には社会人選抜メンバーとして台湾ウインターリーグにも出場した。「せっかくの機会なのでいろんなことを試そう」と、より動きの少ないノーステップ打法にも挑戦。ソフトバンク期待の若手右腕・井崎燦志郎から右中間へ三塁打を放つなど、手応えをつかんで帰国した。

 昨シーズン公式戦で4本塁打を放ち、中長距離打者というイメージの高波だが、関西学院大時代は意外にもリーグ戦ノーアーチだったという。「大学時代は体重82キロだったのが、トレーニングで筋肉量が増えて92キロになった。スイングスピードも上がって、飛距離も伸びるようになりました。」大阪ガス入社後の肉体改造で、長打力も持ち味の一つとなった。