世界一の台湾半導体メーカーが日本国内で初めて工場を開所。背景にあるのは半導体をめぐって世界中で繰り広げられる争奪戦や、開発競争。なぜ、いま世界で半導体の需要が急増しているのか?かつて世界一の日本がなぜ今低迷しているのか?復活はできるのか?手作り解説で説明します。
AI普及等で半導体需要が急増

様々な電子機器に必要不可欠な半導体。例えば、2022年のサッカー・ワールドカップ・カタール大会で話題になった「三笘薫選手の1ミリ」。
VARと呼ばれる最先端のAI技術で測定、ボールが残っていると判定され、日本の逆転勝利につながりました。
これを支えたのが、中に半導体が入ったボール。正確な位置を把握できます。
こうしたAI技術の発展もあり、半導体の需要は急激に高まっています。

小さくするため熾烈な開発競争
実際、電子機器の中にあるのは四角いチップです。
例えば、スマホのチップだと、約1センチ四方の中に数百億もの半導体でできた回路が詰め込まれています。
一つ一つの半導体の回路が小さければ小さいほど、同じ面積に多く搭載できるため高性能になります。
その大きさは、10億分の1メートル、ナノという単位で説明され、世界では、半導体をいかに小さく作るか、し烈な技術競争をしています。