保険適用可 肥満症患者への新薬 販売開始
約30年ぶりとなる肥満症患者への新薬が2月22日に販売開始されました。
デンマークの製薬会社ノボノルディスクファーマの『ウゴービ』です。
週に1回、腹などに注射で投与するもので、食欲を抑制することなどから体重を減らす効果が期待されています。
肥満症の薬として厚労省から承認され、保険適用されます。
ダイエットや美容目的の利用はNG

この新薬には、注意点があります。
ノボノルディスクファーマHPによると、使用できるのは【1】+【2】または【3】にあてはまる人です。
【1】20歳以上で肥満症
・高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれかを有する人
・食事療法、運動療法を行っても十分な効果が得られない人
【2】BMI27以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害がある人
【3】BMI35以上
BMIは肥満度を表す体格指数で、
[体重(kg)]÷[身長(m)×身長(m)]で算出される値です。
BMI27以上とは、身長160cmの場合、体重約70キロ以上の方
BMI35以上とは、身長160cmの場合、体重約90kg以上の方があてはまります。
また、「ウゴービ」の使用には専門医の指導に基づく処方が必要です。
副作用には「吐き気」「下痢」「低血糖」「急性すい炎」などがあります。
厚労省は、ダイエットや美容目的の利用はせず、適切な使用をするよう求めています。