ナワリヌイ氏の母親リュドミラさん「ウラジーミル・プーチン、あなたに訴えます。決定はあなた次第です。どうか息子に会わせて下さい」

2月16日、刑務所で死亡したロシアの反体制派指導者・ナワリヌイ氏について、母親は、当局が遺体の引き渡しを拒否したのは不服だとして、裁判所に異議を申し立てました。審理は3月4日に行われるということですが、非公開だということです。

独立系メディアは、プーチン政権が3月の大統領選前に抗議デモに発展する事態を懸念し、遺体を一切引き渡さない可能性も含めて検討していると報じています。

プーチン氏に反旗をひるがえした人物たちの相次ぐ死。専門家は、これらには政権の関与があったとする一方、タイミングについては、たまたま重なったとの見方を示しています。

特にナワリヌイ氏については、選挙前にプーチン氏が直接指示することは考えにくいと話します。

慶應義塾大学廣瀬陽子教授
「当然ながら、反対派を消せば国際的な批判も非常に多く出てくるわけですし、(ロシア)国内でもある一定の抗議行動的だとか、彼(ナワリヌイ氏)に対する哀悼の意を示すような動きが出てくるのも確実なわけです。

周辺の人が、プーチン大統領はナワリヌイ氏がいなくなれば喜ぶだろうという忖度で暗殺した可能性」