まるで実写「動画生成AI」 どう考えるか

小川彩佳キャスター:
動画生成AIについて、どうお考えですか?

英語通訳・翻訳者 キニマンス塚本ニキさん:
率直には「すごいな」っていう気持ちと「なんか怖い」「気味悪い」っていう気持ちも両方あるんですよね。

私、大学時代に映像制作サークルに入っていて、本当に汗水垂らしながら仲間たちと、何時間も何日もかけて短編映画を作っていたんですけど、“短い呪文”を入れるだけ、あとは想像力とAIのセンスでポンってできちゃう。やはり機械的というか、冷たさを感じてしまうんですよね。温かみとか丹精込めた労力はあるのだろうかと思ってしまいます。

生成AIのリスクどう対応?

藤森祥平キャスター:
「動画生成AI」の懸念点として考えられる、「ニセの動画・音声の生成」「差別・偏見・ヘイト」「本物を“フェイク”扱い」などについて、どう対応すべきなのか?

まずは、「ニセの動画・音声の生成」などについて。アメリカのIT大手など20社が16日に、24年世界各地で行われる選挙に悪影響を及ぼさないように連携して取り組む協定を結びました。「AIが生成」と識別できる技術開発などを進めていこうとしてるわけです。

「差別や偏見」などの点については、例えば画像生成AIにCEO=最高経営責任者と指示を出すと、白人の男性ばかりが出てきてしまうということがある。こうしたAIの倫理的な課題を解決するために、日本国内では富士通がAIの倫理的課題(差別・偏見など)を解決するための技術開発に取り組んでいます。

ただ、富士通AIトラスト研究センターの中村悠里さんによると、生成AIについては「常にリスクが存在し、リアルタイムでの対処が重要」とのことです。