自民党の派閥の裏金事件をめぐり、西村前経済産業大臣ら安倍派の幹部が次々と政治倫理審査会に出席する意向を明らかにしました。一方、「政治とカネ」の問題をきっかけに、自民党幹部の間では不協和音も生じ始めています。
記者
「岸田総理が麻生副総裁と会食を終え、ホテルから出てきました」
きのう夜、急遽、自民党の麻生副総裁とおよそ2時間にわたって会談した岸田総理。
きょうは…。
記者
「政治倫理審査会など、今後の国会運営について意見を交わすものとみられます」
党本部で茂木幹事長ら幹部と会談しましたが、その雰囲気は重苦しいものだったといいます。
自民党関係者
「国会日程をめぐって言い合いになったようだ」
背景にあるのは、派閥の裏金事件をめぐる国会の動きです。来年度予算案の審議が行われている衆議院では、野党側が裏金問題に関わった安倍派や二階派の議員51人が政治倫理審査会に出席するよう求めています。
きのう夕方までに出席する意向を示していた議員は2人でしたが、きょうになって…。
自民党・安倍派 西村康稔 前経産大臣
「私自身の政治資金のこと。事務総長として私の知りうること、知っていること、すべて正直にお話をしたいというふうに思っています」
西村前経済産業大臣をはじめとする安倍派の事務総長経験者が次々と、政倫審に出席する意向を党幹部に伝えたことがわかりました。
きょう、政倫審開催の申し立てがあった参議院も含め、これまでに6人が出席する意向を示しています。
ただ、野党側は…。
立憲民主党 後藤祐一 衆院議員
「派閥幹部以外の方々の意見というのは非常に重要なんじゃないですか。実は自分はしょうがなかったということを政倫審に出て話したいって方もいるのではないか。その声を握りつぶしてるんじゃないんですか」
林芳正 官房長官
「政治倫理審査会を含めて、国会における審議のあり方については、国会においてお決めいただくことであると認識をしております」
安倍派内では政倫審に出席して弁明したいと語る議員もいますが、自民党内には不規則発言を警戒する声もあり、出席議員をめぐる調整が続いています。
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