最近、「あれ、こんなものまで?」と思うような自動販売機を見かける人も多いのではないでしょうか。いま、改めて自動販売機が注目されています。そこには、新型コロナの感染予防も関係しているんです。福岡で取材しました。

◆食堂の看板メニューも自販機で


餃子に、ビーフン。ホルモンに、ラーメン。いま、いろんな商品が自動販売機で売られています。


RKB川内信江「美味しそうなアジフライですね。いただきます。この美味しいアジフライが自動販売機でも買うことができるんです」


福岡市中央区にある食堂の看板メニュー、アジフライ。全国有数の水揚げ量を誇る長崎県松浦市産の、刺身でも食べられるほど新鮮なアジが使われています。


この美味しさを知ってもらいたいと今年3月、水産物卸売業の会社が自動販売機で販売を始めました。生パン粉を使った骨なしのアジフライが冷凍されています。


三陽 横山裕二さん「当初想定したよりも、3倍から4倍の売り上げがございまして、揚げたままのものを家に持って帰って食卓に出すというよりは、油で一度揚げないといけないというひと手間加わるんですけれども、そういったことで罪悪感というか、そういったものを少しでも和らげたいなという方が購入されているんじゃないかと思っています」

◆地下鉄の3駅にも設置


あまりの人気ぶりに、7月からは福岡市地下鉄の駅3か所にも自動販売機を設置しました。1日約130個、ほぼ毎日完売しています。


街の人「アジフライ好きなのよ。ここを通るたびに気になってさ」「仕事が遅い時にも油で揚げるだけなんで、すごく助かります」

◆自販機で「24時間」購入可能に


福岡市中央区渡辺通に、ひと際目立つ自動販売機を発見。こちらで売られているのは…コーヒー豆です。


マヌコーヒー 松永拓朗さん「コロナが始まって営業時間の変更、縮小をせざるを得ない状態になって、24時間いつでも買える自動販売機を設置しました。このマシンの中の設定は常温で設定させていただいています。最初冷蔵がいいとか考えたんですけど、コーヒー豆の表面に霜がつかないように試行錯誤して、今の設定温度にさせていただきました」


販売する豆の種類は、定期的に変更されます。また、購入した豆を持参するとひいてもらうこともできます。

◆コインランドリーに設置


こちらは、コインランドリーに設置された自動販売機。季節ごとに商品を変えています。


アシスト 中津辰之さん「肉肉うどんとホルモンでスタートしまして、ちょっと季節的に暑くなったんで、今回7月あたまから冷凍餃子と冷凍小籠包、カレーうどんを追加して夏向けにメニューを変えて…」


容器のサイズさえ変えなければ、どんな商品にも対応できるのが自動販売機の強みの一つです。秋には、もつ鍋や肉類で売り上げアップを狙う予定です。