SDGsの取り組みをご紹介する『What''sSDGs』のコーナーです。きょうはこちら、12番目の「つくる責任つかう責任」です。

カラフルな麺ですよね。麺には何が入っていると思いますか?実は野菜が使われているベジタブルうどんです。使っている野菜がSDGsに貢献しているということで、今、注目されているそうなんです。

見たことがないくらい色鮮やかなうどん。今年2月に販売を開始し、学校の給食にも提供されています。企画したのは、防府市の食材卸会社Yフーズリンクの代表取締役・山本節生さんです。

Yフーズリンク代表取締役・山本節生さん:
「見た目ナポリタン、オレンジ、これは、ニンジンが入ったベジタブルうどん。黄色い色がついたうどんが、パンプキン、カボチャが入ったうどんになります。グリーンは宇部産の緑茶のパウダーを練り込んだ緑茶のうどんになります。野菜が入った麺ってあんまりないので、そこもちょっとおもしろいかなと思って」

オレンジはニンジン、黄色はカボチャ、緑は緑茶が使われている、その名も「ベジタブルうどん」です。野菜の味はしないため、野菜が苦手な人でも食べやすく栄養を取ることができます。防府市の猪俣製麺が製造していて、子どもでも食べやすい短めの麺にしました。

ジャンルを問わず、さまざまな料理にアレンジすることができます。去年11月に、防府市の小野小学校の給食で提供され、おいしいと好評だったそうです。麺に使われているニンジンとカボチャは、傷があったり形が不格好だったりして売り物にならない規格外なんです。


本来は捨てられる野菜をペースト状にし、うどんの生地に15パーセント練り込んでいます。山本さんは、捨てられてしまう野菜を見てどうにかしたいと、萩市の社会福祉法人EGFに協力してもらい、野菜ペーストを開発しました。

社会福祉法人E.G.Fのんきな農場阿武事業所拠点リーダー 松尾昇さん:
「規格外っていうだけで市場に流通できない、価値がないとされたものが、それらが捨てられる状況はもったいないなと感じていて、それをなんとか一手間二手間加えて商品化して、販売することができないかというところで、この事業所立ち上げましたので」

社会福祉法人EGFは障害者の雇用を積極的に行い、主に農業を行っています。阿武事業所では、コマツナやホウレンソウなどの葉物野菜の栽培と、野菜ペーストの製造を行っています。ここで、ベジタブルうどんに使うニンジンやカボチャを専用の機械でペースト状に加工しています。そうすることで、廃棄していた野菜を無駄にせず有効活用し、障害者とっては雇用の場が確保されます。ベジタブルうどんは、地産地消で付加価値が高いSDGsなうどんなんです。

山本さん:
「廃棄されるニンジンがすべて100%商品になって帰ってきて、畑の堆肥として帰ってきて、本当に捨てるところなく、廃棄なしでこれからも商品いろいろ作っていきたい」

今後はベジタブルうどんの種類を増やし、見た目も楽しみながらいろんな人に食べてほしいと話していました。