「カスハラ」=カスタマーハラスメント。お店などの従業員に対する暴言などの迷惑行為を表す言葉ですが、東京都がこの「カスハラ」を防止する条例を制定する方向で検討していると明らかにしました。その実効性は?
現金投げつけ…「カスハラの実態」
24時間営業、安さとボリュームが自慢の弁当屋。店長を悩ませるのが、客の迷惑行為です。

キッチンDIVE 伊藤慶店主
「人として・社会人として外れた行動はしないでほしいですよね。お客様といえど。例えば店員に現金を投げつけてしまったり」

キッチンDIVEで2021年に撮影された動画
「(金を投げつけ)呼べよ警察を。カネ払ったら客だろうが!コラッ!」
深夜、乱暴に扱ったお弁当を戻そうとした2人組。断った店員に対しお金を投げつけたといいます。
キッチンDIVE 伊藤慶店主
「お客様のクレームだったり、カスタマーハラスメントと言われるような対応をされ(店員に)辞められてしまうと本当に困る」

動画で学ぼう「カスタマーハラスメント」の動画
「客に向かってなんだその態度は。人を散々待たせておいて。こっちはお客様だぞ!」
カスタマーハラスメントとは客が従業員に対し、理不尽なクレームや暴言を吐くなどの迷惑行為のこと。略してカスハラと呼ばれます。

2023年、クレーム対応を行った経験のある会社員を対象に行われた調査(SPN調べ)では、64.5%が直近1年間でカスハラを受けたと回答。近年、社会問題となっています。
東京都の小池知事はカスハラの防止条例を制定する方向で検討していることを明らかにしました。

東京都 小池百合子知事
「中身についてはこれから詰めていくことになるかと思う」
カスハラの防止を目的とした条例が制定されれば全国で初となります。