黒部市の宇奈月温泉にも影響が出ています。
年間約29万人が訪れる宇奈月温泉ですが、旅館「延楽」では一時、宿泊の予約の約7割がキャンセルになってしまったということです。
濱田政利社長は、「臨時休館する日もあるほど、今も厳しい状況」だということです。

富山県によると、県内の宿泊施設の7割以上にキャンセルなどの損害が出ていて、損失は7億4500万円余りになるということです。
その宇奈月温泉では、「冬物語 雪上花火大会」が、例年は、1月から毎週土曜日に開催されていたのですが、地震の影響で1月は中止になってしまいました。
ただ、2月からは再開されていて、3月30日まで毎週土曜日に開催予定ということです

世界文化遺産にもなってる、南砺市の五箇山には、大きな被害はありません。今の時期、雪と合掌造りのコラボが見られます。合掌造りに泊まることもできる宿泊施設もあるということです。

高岡市にある高岡大仏は、奈良の大仏や、鎌倉の大仏と並んで、全国的にも有名です。高岡の城下町と、大仏のコラボが楽しめます。こちらも、ほぼ被害はないということです。
9月には「おわら風の盆」も 長い目での支援を
日比麻音子キャスター:
新幹線が伸びたにもかかわらず、福井県も地震の影響で観光客が増えないといいます。ただ、福井が頑張ってる姿を見せることで、復興に結び付けていきたいという声もありました。富山の皆さんも同じ気持ちだと思います。
松田丈志さん(元競泳日本代表):
僕も、1月末に富山に行ってきました。事前に「行っても大丈夫か」と確認した上で、仕事で行ってきた。
工場などが被害を受けていたが、行くことによって、被災にあった地域を応援できることもある。必要以上に自粛はせず、大丈夫なところにはどんどん行って、観光地を盛り上げていけるといいなと思います。

井上貴博キャスター:
どうしても被災地は、復興に向けて歩み出したところと、まだそんな状況ではないところに二極化する。
クーポンが終わった後でも、9月には「おわら風の盆」もありますし、素晴らしいところはいくつもある。長い目で見て北陸を支援していきたい。