能登半島地震では観光業界も大きな打撃を受けました。富山県は、観光の起爆剤にしようと2月20日から旅行支援を始めました。県独自の“応援クーポン”はどのような制度なのでしょうか。解説です。
「1000~3000円分」のクーポン配布 富山県が開始
南波雅俊キャスター:
富山県では、県独自の「とやま応援クーポン」が20日から始まっています。(利用期間は4月28日まで)
「北陸応援割」という国の支援策は、3月以降に予定されていますが、それに先んじた形です。
対象の宿泊施設で、1人1万円以上の利用者に対して、県内の加盟店(お土産店、飲食店、観光施設)で使える電子クーポンを配布するというものです。(専用アプリに登録する必要があり)
北陸応援割が始まる前までは、3000円分のクーポン、
北陸応援割が始まった後は、1000円分のクーポンを獲得できます。

富山各地の観光名所 復旧は? 最新情報
黒部峡谷鉄道では、トロッコ列車に乗りながら、綺麗な緑の景色を楽しむことができます。
冬の時期は営業せず、例年、4月20日前後から順次開業していくのですが、今年は地震の影響もあって、鐘釣橋という橋が、落石のために損傷しました。
復旧作業をするにも、まだ雪が溶けておらず、雪解けを待つ必要があるということで、春の運行再開が遅れる懸念もあるということです。
黒部峡谷鉄道の担当者は、「橋の損傷を修復し早急に開業できるように頑張るので、ぜひ乗りに来てほしい」と話しています。

富山市の「松川べり」は、約2.5キロにわたって、桜並木の続く桜の名所です。遊覧船が人気ですが、地震で、川沿いの遊歩道の石畳に亀裂が入り、河岸の石積みもガタガタになってしまいました。
富山観光遊覧船の中村珠太専務は、「コロナを乗り切ったと思ったら、これなんで…」と話しています。
ただ、3月23日から本格運行できる予定になっているということです。
