廃校を活用したキャンプ施設『雪原学舎』を運営しているのは、新潟県十日町市で80年以上にわたって建築事業を続けている「丸山工務所」。
なぜ地元の工務店がキャンプ施設を運営しているのでしょうか?

【丸山工務所総務・経理部 上村仁課長】
「雪国居住空間コンテストの第一回が開催され、当社が応募したプランが最優秀賞を頂戴しまして…」

2022年に十日町市が初めて開催した『雪国居住空間コンテスト』は、雪国だからこそできる楽しみを「居住空間」として具現化することで、地域の魅力を再発見しようという取り組みで、新潟県内外からおよそ50の応募がありました。
その「暮らし体験施設」部門で最優秀賞に輝いたのが、丸山工務所の『雪原学舎』のプランです。

社内で10人のプロジェクトチームを作り、雪を活かした居住空間について議論しました。大切にしたのが若手社員の意見です。
【丸山工務所総務・経理部 上村仁課長】
「雪国の楽しい側面ばかりを見せても、それは“レジャー”かもしれないけども、“暮らし”ではないなという意見がありまして…」

【丸山工務所土木部 宮澤優太工事主任】
「雪というものは、つらくもあり美しいものなんじゃないかと」
【丸山工務所建築部 村山唯工事主任】
「インスタ映えしそうな内装になるように、雪の結晶だったり、雪国をモチーフとしたデザインのものを黒板におこして…」

雪国の「良さと大変さ」を体験できるものと考えたのが『キャンプ』でした。
それでは、なぜ廃校を活用しようと思ったのでしょうか?