■コロナじゃない“凶悪”夏風邪が猛威をふるう

こうした中、先週、東京・杉並区にある「たむらクリニック」に向かうと、発熱外来は連日予約で一杯に。こちらのクリニックでは、新型コロナの疑いがある子どもが増加。熱が続いた3歳の男の子は…

院長「きのうも熱出た?」
父親「きのうも夜でました」
院長「大分“せき”がでる?」
院長「でますね」

院長「こうやって“せき”とかが長引いてくると一般的な気管支の風邪が今流行ってんだ子ども。ウイルス性の気管支炎が」

診断は「ウイルス性の気管支炎」でした。

父親「コロナではないらしんですけど…」

実は今、コロナと思って受診したものの、他の感染症にかかった子どもが多く見られると院長はいいます。

たむらクリニック 多村幸之進院長
「(去年の夏)お子さんたちがあまり他の病気(夏風邪など)にかからなかったのに、この6月7月はコロナ以外のウイルス性の感染症、ウイルス性の気管支炎が非常に多いっていうのが今現在の特徴だと思います」

多村院長によると、2021年は風邪などをひく子どもが少なかったため、本来得られるはずだった免疫がつかなかった子どもが増加したのではと話します。さらにこんな症例も…

院長
「手足口病なので、特別な薬はないので経過観察。発疹は5日間ぐらい続きます」

様々な感染症の子どもが診察に訪れていました。

母親
「コロナかな、風邪かな、どっちかなとは思いますね」

7月、夏風邪が猛威をふるったというある家族を取材しました。

最初は4歳の長女が発熱。当日にPCR検査を受けたところ結果は陰性でした。医師の診断は“夏風邪”。その後、母親、父親、7か月の次女と家族全員が次々と体調不良に。コロナではなかったことに安堵しつつも今回の夏風邪は“凶悪”だったといいます。

母親
「(今回の夏風邪は)すぐ治らなくて症状が長く続くイメージ。子どもで結構長引くので、大人も疲れてどんどんかかっていくみたいな」