3年ぶり「行動制限のない夏休み」安全に過ごすための感染対策は?旅行先・帰省先での感染対策を徹底することが重要になります。「大人数」の会食は感染リスクが高いです。また、「高齢者」「基礎疾患のある人」と接触する場合は要注意です。ワクチン接種を済ませているか?帰省前にPCR検査などで陰性を確認しているか?など今まで徹底してきたことを継続することが大事です。
■各地で過去最多更新 医師「しばらくは感染者数が増える」
井上貴博キャスター:
夏休みに入った、あるいはこれから夏休みに入るという方も多くいらっしゃると思います。その期間中の対策について話を進めていきますが、まずは7月20日の感染確認者数です。

▼大阪:約2万2000人
▼愛知:1万3628人
▼兵庫:6667人
▼沖縄:5160人
▼静岡:3724人
▼鹿児島:2718人
▼岐阜:2594人
(以上過去最多を更新した自治体)
▼東京:2万401人
(JNNまとめ)
病床使用率は沖縄が約74%、大阪で約40%、東京で約45%、他の各地は30%台〜40%台で推移しています。
ホラン千秋キャスター:
もう既に第6波のピークを超えている自治体が増えてきました。この現状をどのようにご覧になっていますでしょうか?
東京歯科大学市川総合病院 寺嶋毅医師:
残念ながらしばらくは感染者数が増えてしまうのではないかと思います。というのはやはりBA.5への置き換わりということと、第6波のときよりもいろいろな意味で全体的に感染対策が緩和された状態で皆さん生活している。それから追加接種の進捗状況を見ると、やはり増える方の要因の方が今は強いかなと思います。そういう意味では、いかに入院者数が増えないようにするかというところが大事なのかなと思います。
井上キャスター:
安全に過ごすための感染対策について専門家に話を伺っています。まずはオミクロン株の亜種という言葉が使われているBA.2とBA.5についての表です(国立感染症研究所の資料を基に作成)。

やはりBA.5は感染力や免疫をすり抜ける力が強いです。そして、ワクチンで得られる中和抗体の効果も、BA.5はBA.2の4倍程度低いといいます。ワクチンによる感染予防効果や発症予防効果はさらに低くなる。一方で、重症予防効果に明らかな差はないということです。
また、病原性や毒性についてはなかなか発表されないという現状が続いています。