鳥取県立米子工業高校ラグビー部 山下寛人 監督
「合同チームでの活動機会の拡大は、二極化構造の下方のチームにとっては、部員勧誘活動の取り組み低下に繋がる可能性がある。いわゆる『逆進性』を危惧しています」

「勝利」という点では、合同チームは部活動の活性化につながらない…。そこで2人は、「勝利」は諦めないながらも、「日々の成長」という観点で、部活動の活性化を求めていくとしています。

そこで提案したのが「成長サイクル」。

成長サイクルは、「GOAL(目標設定)、DO(実践)、REFLECTION(振り返り)、UPDATE(修正)」のサイクルで、選手自身が自ら行動し、結果も受け止め、失敗すれば次の判断に生かしていく。これを繰り返していくことで、選手は成長していく。そしてそれには、多くの仲間が必要とのこと。

鳥取県立倉吉東高校ラグビー部監督 岩野竜二 教諭
「このサイクルを繰り返すことで成長し精度を上げていきます。この成長サイクルを回すにはそれなりの数の仲間が必要になります。ゴール設定や振り返りには、対話や議論を通じて行う合意形成の方が主体性もモチベーションも上がります。
実践の際には、それなりの人数がいないとメニューが限られてしまいますし、修正の際、チームの課題と個人の課題は別物であり、チーム課題の解決には、複数人で取り組む必要があります。
つまり、成長サイクルをよりよく回すためには仲間が必要であり、部員数を増やすことが、日常の活動の質を上げることに繋がります」

また2人は、部活動の活性化案として、全国大会の新しい形も提案しました。