ロシアによる侵攻からまもなく2年となるなか、ウクライナではロシアの捕虜となっている兵士らの早期解放を求めてデモが行われました。

記者
「ロシア側に拘束されているウクライナ兵を取り戻そうということで、多くの人たちが集まっています。車で通りかかる人たちも賛同の意志を示して、クラクションを鳴らしています」

ウクライナの首都キーウで18日、ロシアの捕虜となっている軍事組織「アゾフ連隊」の隊員の家族などが集まり、捕虜の早期解放を求めてデモを行いました。

アゾフ連隊はプーチン政権が「ネオナチ」と敵視していて、ウクライナメディアによりますと、これまでの捕虜交換でも限られた人数しか解放されていないということです。

デモには捕虜となっていた兵士も参加していて、まもなくロシアの侵攻開始から2年になることについては「ロシア軍が占領した領土を奪還するまで戦い続ける」としたうえで、次のように訴えました。

元捕虜の兵士
「ヨーロッパの国々に言いたいのは、この戦争でウクライナを支援しなかったら、ロシアはすぐにあなたたちの国にやってくるということだ。我々の勝利は、民主的な世界の国々全体の勝利となる」

デモは毎週開かれていて、主催者側によりますと、今も2000人から3000人の兵士らが捕虜となっているとしています。