また、楽譜を製本する時、分厚い楽譜をきれいに製本しなければならないのですが、手作業で1ページずつ貼り合わせていかなければならないので、結構難しいんです(苦笑)。だから、製本がきれいにできた時は嬉しいですね。

ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』より
ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』より

――譜面を校正したり書き込んだりと、音楽の素養がないとできない仕事なんですね。ライブラリアンの魅力を教えてください。
私たちは音楽を通して多くの方々と交流がある中で、“演奏会を支える仕事”の重要性を知り、ライブラリアンになりました。

同じ楽譜を準備しても、指揮者や奏者によって個性の違った音楽に仕上がります。自分たちが準備したものから素晴らしい演奏が生まれるのを聴くときが、ライブラリアンの仕事のいちばんの醍醐味です。

ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』より
ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』より

ライブラリアンには楽器の知識や楽譜を読み解く力が求められるが、一番大切なものは、オーケストラが大好きで、「多くの人とその演奏を共有したい」と強く願う気持ちだという。ドラマとともに、そうしたオケを支える仕事にも注目をしてみてはどうだろうか。