■医療費の負担はどのくらい増えるのか?

≪医療費について≫
現在(2類相当)→全額公費負担
5類になると  →3割自己負担

もし3割負担になると、実際どれくらいの金額になるのでしょうか。


軽症の場合は、診察や検査、投薬などで負担額は3000円~5000円ほど。
重症の場合は、高額な経口治療薬などは3割負担で約20万円~30万円。さらに入院についても費用がかかるということです。

倉持院長:
ここ10年、特に若い方の生活が困窮しているんです。「お金かかるよ」と言うと病院から帰っちゃう人もいるぐらいですから。経済が右肩上がりだった昔の制度にあてはめていくのは現実的に無理で、きちんと生命を守っていく皆保険制度は維持すべきです。

本来、結核などは、退院した後の治療費や、後遺症が残ればそれも公費で負担してきたんですね。しかしコロナに関しては診断されてから10日間で打ち切っています。今回のオミクロン株では、後遺症で苦しんでいる方もたくさんいます。社会復帰できなくなっては結果的に国の損失になりますから、その辺まで見据えて制度設計していかないと。ただ2類だ5類だ、というのはあまり意味がないと私は思いますね。

ジャーナリスト 大谷昭宏:
やっぱり怖いのは後遺症ですよね。その情報がきちんと出ないうちに、公費負担か自己負担かは・・・。もう少し研究が進めば。加えて、治療薬なども整ったら、5類にしてもいいんじゃないかなと思うんですけどね。

弁護士 八代英輝:
保健所の負担を軽減するということと、多くのお医者さんが診られるような状態に整備すること。こういったことを踏まえながら、医療費を補助するという意味でも時期が来たら5類相当に移すべきではないかなと思います。

恵俊彰:
お話を聞くと、「2類相当から一気に5類に移しましょう」「インフルエンザと同じようにしよう」ということじゃなくて、コロナの特徴は残しつつ、形を変えながら変えていけばいいという気がしました。

(ひるおび 2022年7月19日放送より)