アメリカのトランプ前大統領が、NATO=北大西洋条約機構の防衛義務を果たさない可能性を示したことについて、バイデン大統領は「愚かで、危険な発言だ」と強く批判しました。

バイデン大統領
「愚かで恥ずべき危険な発言で、アメリカの考えに反する。私が大統領である限り、プーチンが攻撃したら、アメリカはNATO領土を隅から隅まで守る」

トランプ前大統領は10日、大統領在任中にNATO加盟国の首脳に対して「国防費を適切に負担しなければ、ロシアに攻撃されてもアメリカは守らない。むしろロシアに好きなようにやるようけしかける」と発言したことを明らかにしました。

このトランプ氏の発言についてバイデン大統領は13日、「最悪なのは、彼は本気で言っているのだ」と述べた上で、「私は逃げることはしない」とNATOの防衛義務を果たす姿勢を強調しました。