3日の欧州債券市場は、英国債が他の欧州債や米国債を上回る伸びで、英10年債は週次で4週間ぶりに上昇した。

英国債利回りは、イールドカーブ全体で1-2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、10年債利回りは週初めの4.73%から2bp低い4.69%となった。

市場は11月発表の秋季予算で示される内容のヒントを得て、注目は来週のイングランド銀行(英中央銀行)当局者の発言に移っている。

ドイツ短期債利回りは1bp上昇した。

欧州株は人工知能(AI)の進展を巡る投資家の楽観を背景に、6営業日連続で上昇し、週次でも5月以来最も好調だった。

ストックス欧州600指数は0.5%高で取引を終え、過去最高値を更新した。鉱業株とヘルスケア株が堅調だった一方、食品株と化学株は大きく出遅れた。フランスのCAC40指数は一時0.3%上昇したが、社会党がルコルニュ首相の予算案を不十分と主張し、政治的行き詰まりの打開に懸念が広がったことで、上げ幅を縮小した。

個別銘柄では、スイスのバリーカレボーが一時上昇した後に0.4%安へ反落した。同社の筆頭株主が、過去に非公開化を検討していたことが明らかになった。

10月3日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:Gilts Clinch First Weekly Gain in Four Weeks: End-of-Day Curves、European Stocks Log Biggest Weekly Gain Since May on AI Optimism(抜粋)

--取材協力:Macarena Munoz Montijano.

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