アメリカ議会上院で国境対策やウクライナ支援などを盛り込んだ法案の審議を始めるための採決が行われましたが、与野党が事前に合意していたものの、トランプ前大統領が反対するなか必要な賛成票は得られませんでした。
議会上院では7日、ウクライナやイスラエルに対する追加支援を可能にするとともに、メキシコ国境から押し寄せる不法移民への対策を盛り込んだ法案について審議を始めるための採決が行われました。
国境対策は野党・共和党も重視する政策で、法案については事前に与野党の交渉で合意していました。
ただ、トランプ前大統領が「民主党への贈り物になるだけだ」と反対を呼びかけるなかで、結局、共和党の議員で賛成票を投じたのは4人にとどまり、審議開始に必要な賛成票は得られませんでした。
一方、6日には議会下院では多数を握る共和党がイスラエルへの支援だけを可能にする法案の採決に踏み切りましたが、こちらも否決されていて、議会は混迷を深めています。

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