EU=ヨーロッパ連合は、ロシアによる侵攻が続くウクライナへの8兆円規模の財政支援について、反対していたハンガリーも含めて全加盟国で合意しました。
EU フォンデアライエン委員長
「4年間で500億ユーロの支援は、残忍な軍事侵攻開始から2年になるのを前に、プーチン大統領に対して非常に強いメッセージを送るものです」
EUは1日、臨時首脳会議を開き、ウクライナへの4年間で500億ユーロ、日本円でおよそ8兆円規模の資金援助に27の全ての加盟国で合意しました。反対し続けていたハンガリーのオルバン首相とは会議を前に、EUのミシェル大統領やフランス、ドイツの首脳らが協議し、説得したとみられます。
合意文書には「資金の使い方について毎年討議を行い、必要であれば、2年後に見直すこと」などが盛り込まれました。
こうしたなか、ウクライナ兵捕虜を乗せたロシア軍輸送機の墜落をめぐって、ロシア連邦捜査委員会は1日、「ウクライナ軍がアメリカ製の地対空ミサイルシステム『パトリオット』で撃墜した」とする調査結果を発表しました。
調査結果では、現場で見つかったミサイルの破片とされる映像が公開されたほか、捕虜のウクライナ兵65人を含む死者全員の身元が確認されたとしています。
一方、ウクライナ国防省は1日、ロシアが一方的に併合した南部クリミア沖の海上で、ロシア軍の艦艇をドローン=無人機で攻撃し、撃沈したとする映像を公開しました。ウクライナ側は今週、クリミアのロシア軍基地などにも攻撃を行ったと主張していました。

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