台湾の国会に相当する立法院で、日本時間の午後、議長に当たる院長が選出されます。

先月の選挙で多数派となった野党・国民党から選出される見通しで、与党・民進党は、難しい政権運営を迫られそうです。

台湾では先月の総統選と同時に、国会議員に相当する立法委員の選挙も行われ、中国と距離を置く与党・民進党の議席が過半数を割り、中国に融和的な野党・国民党が多数派となりました。

立法院はきょうから新体制となり、日本時間の午前11時半から議長に当たる「立法院長」を決める投票が行われます。

多数派となった国民党は、4年前の総統選にも出馬した韓国瑜氏を推す方針を固めています。

一方で国民党の議席は単独過半数には届いておらず、第三勢力の民衆党の出方に注目が集まっています。

ただ、民衆党は党内の委員を推す方針を明らかにしたため、多数派の国民党の韓氏が院長に選出される見通しです。

これまで蔡英文政権は立法院で過半数の議席を維持していましたが、国民党の院長の下、5月に就任する頼清徳次期総統は、難しい政権運営を迫られることになりそうです。

投票は日本時間の午前11時半からで、開票結果は午後判明します。