アメリカ軍などが駐留するイラクのアサド空軍基地に攻撃があり、アメリカ軍の兵士とイラク治安部隊の要員が負傷しました。
アメリカ中央軍によりますと、アメリカ軍を中心とした有志連合が駐留するイラク西部のアサド空軍基地に20日、攻撃があり、アメリカ軍の兵士数人とイラク治安部隊の要員1人が負傷しました。
攻撃は弾道ミサイルとロケット弾によるもので、ほとんどは防空システムで迎撃されましたが、一部が基地に着弾したということです。アメリカ軍はイランの支援を受けたイラクの武装勢力による攻撃だとしています。
ロイター通信によりますと、去年10月にイスラム組織「ハマス」とイスラエルの戦闘が始まって以来、アメリカ軍はイラク国内で少なくとも58回攻撃を受けていて、イランの支援を受ける武装勢力がイスラエルの後ろ盾になっているアメリカへの圧力を強めているものとみられています。
一方、アメリカ中央軍はイエメンの武装組織「フーシ派」の対艦ミサイルを20日未明に空爆したと発表しました。ミサイルはイエメン沖合のアデン湾に向けて発射準備が進められていたということです。
アメリカ軍は紅海やアデン湾の航行の安全を守るとして、先週からフーシ派のミサイル発射の拠点や、発射準備が進められていたミサイルを攻撃して破壊しています。

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