アメリカのIT大手アップルとゲーム開発企業がアプリ内の課金ルールをめぐり争っていた裁判で、連邦最高裁判所がそれぞれの訴えを退けました。アップルは決済手段の見直しを行っています。

この裁判は人気ゲーム「フォートナイト」の開発元エピックゲームズが、アップルがアプリ内課金の際、外部サイトでの決済を禁じ、最大30%の手数料を得ているのは、日本の独占禁止法にあたる反トラスト法に違反するなどと訴えていたものです。

2021年、連邦地裁はアップルが反トラスト法に違反しているとは認めませんでしたが、課金ルールが反競争的だとして見直しを求め、控訴裁判所もこれを支持していました。

判断を不服としたそれぞれが上告していましたが、16日、連邦最高裁判所は訴えを退け、控訴裁の判決が確定しました。

これを受け、アップルはアメリカ国内での課金ルールを見直し、外部決済も可能としました。

一方で、その場合でもアプリ開発者側に売上の最大27%を手数料として支払うことを求めていて、アメリカメディアによりますと、開発者側からは「言語道断で、裁判所の努力に反するものだ」との声が上がっていて、今後、議論を呼びそうです。