国の経済規模を示す名目GDPで去年、日本がドイツに抜かれ、世界で4位に転落する見通しとなったことを受け、林官房長官は「成長型経済への変革を成し遂げたい」と強調しました。

ドイツが15日に発表した去年の名目GDPはおよそ4兆5000億ドルで、1位のアメリカ、2位の中国に次いで世界で3番目となり、日本は55年ぶりにドイツに抜かれて4位になる見通しです。

林芳正官房長官
「我が国経済はバブル崩壊以降の長引くデフレによりまして、需要が低迷しデフレが継続する、こうした悪循環が続いていたということは事実であります」

林官房長官はきょう午後の会見で、このところの円安を念頭に「米ドル換算のGDPの増減を評価するには留意が必要」としたうえで、去年11月にまとめた経済対策を実施することなどによって、「コストカット型経済から、持続的な賃上げや活発な投資が牽引する成長型経済への変革を成し遂げたい」と強調しました。