アメリカではこの週末、大規模な冬の嵐が各地を襲い、本格的なスタートとなる大統領選挙にも影響が出ています。
大規模な冬の嵐に見舞われているアメリカ。北部を中心に大雪が降り、気温は広い地域で氷点下を記録しています。
共和党の候補者指名争いの初戦となる「党員集会」が15日に開かれる中西部のアイオワ州でも…。
記者
「ようやく雪があがりましたが、そのぶん気温が下がりました。マイナス27度、街の中にも人の姿がありません」
大雪で高速道路の路肩には立ち往生したトラックがずらりと並びます。
「すぐにでも凍傷になりそうです」
記者
「ヘイリー候補の集会が中止になったと、いま連絡がありました。寒波の影響で会場まで安全に到着することが難しいとのことです」
大統領選の候補者による週末のイベントも中止になるなど、影響が出ています。
アメリカの国立気象局によると、北極からの強い寒気が流れ込み、全土でおよそ1億人に対して警報などが出されました。
東部のニューヨーク州では、不要な外出を控えるよう注意が呼びかけられ、土曜日に予定されていたアメリカンフットボールのプロチームの試合が延期に。西部のオレゴン州では強風で木が倒れ、自宅が直撃を受けた男性が亡くなるなど、少なくとも3人が死亡しました。
こちらは北東部のメイン州。大雨のほか、記録的な高潮が襲い、漁船などに被害が出たほか、ニューハンプシャー州でも住宅が浸水し、住民が一時避難しました。
一方、シカゴの動物園では、1歳のヒグマの兄弟が雪の中をはしゃぎまわる様子も見られます。
「冬は特にやることが少ないけど、友達とソリ滑りとかできるからとても楽しいよ」
この寒さは週明けも続く見通しで、多くの地域で警戒が呼びかけられています。

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