アメリカによる追加のウクライナ支援予算をめぐり、バイデン大統領は野党・共和党が承認の条件としている国境警備対策の強化で「大幅に譲歩する用意がある」と表明しました。

アメリカ バイデン大統領
「私は国境対策に関して大幅に譲歩をする用意があります。我々は壊れた国境のシステムを修復する必要があります」

バイデン大統領は6日、追加のウクライナ支援予算の議会承認を求めて緊急の演説を行い、野党・共和党が力を入れる国境警備対策で「大幅に譲歩する用意がある」と表明しました。

バイデン大統領は10月に追加のウクライナ支援を含む総額およそ16兆円の緊急予算の承認を議会に求めましたが、共和党はウクライナ支援に賛成する条件として国境警備対策の強化を主張し、与野党の交渉は難航が続いていました。

バイデン大統領は「共和党は譲歩せずに望むものをすべて手に入れられると思っているが、それは違う」と述べて、共和党にも歩み寄りを求めました。

こうした中でアメリカ政府は6日、ウクライナに高機動ロケット砲システム「ハイマース」の砲弾などを送る、最大1億7500万ドル=日本円で250億円あまりの追加の軍事支援を発表しましたが、ブリンケン国務長官は声明で、議会が追加の予算を承認しなければ「我々が提供できる最後の支援パッケージになるだろう」と指摘しました。

一方、議会上院では6日、ウクライナやイスラエルへの支援を盛り込んだ、総額1100億ドルの予算案の審議を始めるための採決が行われましたが、必要な60票の賛成を得られず、否決されました。

国境対策の強化を重視する野党・共和党の議員が反対したほか、通常は与党・民主党に同調する無所属のサンダース上院議員が、イスラエルへの支援について「現在の軍事戦略は非人道的だ」などと指摘し、反対しました。