2030年の万博の開催地が、サウジアラビアの首都リヤドに決まりました。

2030年の万博の開催地を決める投票は28日、フランス・パリ郊外で開かれたBIE=博覧会国際事務局の総会で行われ、リヤドのほかイタリアのローマ、韓国・釜山の3都市で争われました。

サウジアラビアは「1か国1パビリオン」を掲げ、建設や運営の費用として3億ドル以上、日本円にして440億円を超える資金援助を表明。リヤドが初回の投票で、全体の3分の2以上にあたる119票を獲得し、開催地に決まりました。

2030年の万博には当初、ロシアのモスクワやウクライナ南部オデーサも誘致に意欲を見せていましたが、ロシアはウクライナ侵攻後、「反ロシアキャンペーンにより公正・公平な評価が見込めない」として立候補を撤回。オデーサも最終候補には選ばれませんでした。

また、今回のBIE総会では、ロシアが大阪・関西万博からの撤退を表明。ロシアによる日本や欧米諸国への反発がここでも浮き彫りになっています。