日本学術会議のあり方を検討する有識者懇談会の初会合が開かれ、国から独立させる案なども含め議論が行われました。

後藤経済再生担当大臣
「有識者の皆様には学術会議がより一層、国民の皆様から理解され信頼される存在であり続けるためにどうあるべきか、ぜひ率直にご議論いただければと存じます」

有識者懇談会は東大名誉教授で元学術会議副会長の岸輝雄氏が座長を務め、学術界や経済界からの12人で構成され、初会合には日本学術会議の梶田会長も出席しました。

日本学術会議をめぐっては、政府は提出を予定していた改正案で学術会議を国の機関として残した上で、外部の有識者による「選考諮問委員会」の設置などが盛り込まれていましたが、学術会議側が「学術の独立性を脅かす恐れがある」と反発。今年の通常国会で予定していた関連法案の提出が見送られていました。

懇談会では学術会議を国の機関として残すのか、また、独立した民間法人とするのかなどを含めて議論を行い、結論を取りまとめるとしています。