きのう、東京電力・福島第一原発に溜まる処理水の海洋放出が始まったことをうけて、西村経済産業大臣はIAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長と会談し、処理水の安全な放出のために今後も連携していくことを確認しました。

西村経済産業大臣
「きのう24日からALPS処理水の海洋放出を開始をいたしました。福島第一原子力発電所の廃炉において重要な節目、大きな一歩を踏み出したところであります」

きのう、福島第一原発の処理水の海洋放出が始まったことをうけて、西村経済産業大臣はIAEAのグロッシ事務局長とオンラインで会談しました。

西村大臣は「放出後の最初のサンプリング分析でトリチウムについては、検出の下限値未満であると確認できた」と話し、安全性が確保できていると伝えました。

一方、IAEAのグロッシ事務局長は「IAEAもモニタリングデータを公表していて、世界中で爆発的に見られていて安心につながっていると受け止めている」と発言。

処理水の放出は福島第一原発の廃炉が完了するまでおよそ30年続くと見込まれていますが、グロッシ事務局長は「安全に放出し終わるまでIAEAは福島に留まる」として、数十年にわたって監査や報告を続けていく考えを示しました。