日本銀行は、きのうに続いてきょうも金融政策を決める会合を開き、今の大規模な金融緩和策を修正するかどうかについて議論しています。

2日目を迎えた日銀の金融政策決定会合。最大の焦点は、大規模緩和の一環で行われている「長短金利操作=イールドカーブ・コントロール」の修正に踏み切るかどうかです。

日銀はこれまで、2%の物価上昇を安定的に実現するため、長期金利の上限を「プラス0.5%程度」に設定、上限を超えた場合には、大量の国債を買い入れて長期金利を押さえ込んできました。

ただ、先月の消費者物価の伸び率は3.3%で、日銀が掲げる2%を1年以上にわたって上回っています。さらに、けさ発表された全国の先行指標とされる東京23区の物価上昇の伸び率も3.0%で、物価の高止まりが続いています。

また、円安が進むことによる警戒感も強まっています。

アメリカの中央銀行にあたるFRBは日本時間のきのう、追加利上げに踏み切っていて、日銀がこのまま動かなければ円安が一段と進み、さらなる物価高に繋がる可能性もあります。

日銀はまもなく、会合の結果を発表する見通しで、午後には植田総裁が会見を行う予定です。