ウクライナ南部オデーサの東部にある、戦闘の前線に近い町ミコライウから、須賀川記者に最新情報を伝えてもらいます。
ここミコライウなんですが、私がいるところから30キロほど離れた場所が前線となっています。ここ3週間ほどで、ロシア軍とウクライナ軍の衝突は激しくなってきています。
ロシア軍は先月、この町の水道施設を巡航ミサイルで破壊しました。私の後ろにある給水車、ほぼ空になってしまい、タンクを貯めなおしてまた戻ってくる予定なんですが、多くの住民は厳しい生活を余儀なくされています。
普段は人口50万、今も大半の人が残るこの町は上水道が機能していなく、病院などもかなり深刻な状態だといわれています。水道や食料貯蔵施設の攻撃は戦争犯罪の一つでもあるわけなんですが、各地で虐殺を疑われる遺体が多く見つかっているなか、こうした地方都市の状況というのは見過ごされがちです。
ただ、こちら、オデーサに続くメインの通りなんですが、道路のそこかしこにはタイヤが積まれています。有事の際は燃やして黒煙を発生させ、敵から攻撃を受けづらくしたり煙幕に隠れて攻撃するためなんです。
住んでいる人々はこの戦争に慣れ始めていますが、いつ集中的な砲撃やミサイル攻撃が始まり、この町が戦場と化すのかはわからないというのが現状です。

ロシアがウクライナ各地をミサイル13発とドローン810機で攻撃、キーウにある政府庁舎が初の被害