高止まりを続ける長期金利ですが、その影響が住宅市場にも及び始めています。東京23区では、販売価格を2000万円値下げしたマンションもあるようです。

きょうも大台の3%を超え、30年ぶりの高い水準となっている長期金利。背景にあるのは、原油価格の高騰に伴うアメリカの金利上昇ですが、その影響は「一生に一度の買い物」にも…

クラフトレジデンス 山口剛平 社長
「こちらがリビングですね」

東京・港区にある築9年のマンション。JR山手線の「田町駅」から徒歩9分で2LDK、広さは70平方メートルです。

クラフトレジデンス 山口剛平 社長
「この食洗機であったり、このコンロ自体ですね。これは新品に変更させていただいています」

壁紙を張り替えるなどのリノベーションを行い、今年5月に1億7990万円で売りに出しました。

しかし、想定よりも問い合わせが少なく、1000万円値下げ。さらに最近1000万円値下げし、現在は5月から2000万円安い、1億5990万円となっています。

買い手が現れない要因の一つは「金利の上昇」だといいます。

クラフトレジデンス 山口剛平 社長
「これだけ物件の金額が上がってきたなかで、今回、金利が急上昇してしまっているので、ご購入できる方の層も、さらに少なくなってくるかな」

実際に長期金利の上昇を受け、長期固定型の住宅ローン「フラット35」の最低金利は過去最高の3.46%をつけています。

こちらの女性は去年、ローンを組んで一軒家を購入しました。

去年 一軒家を購入
「ニュース見るたびに怖い怖いって。0.01%とかですら、結構な打撃になるので。『これ以上、上がるな』って思いながら、もう戦々恐々としている感じ」

今後の見通しについて、専門家は日銀の利上げの“着地点”がカギになると指摘します。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニア債券ストラテジスト 大塚崇広氏
「一番重要なのは、今が利上げ局面というところですね。日銀が政策金利の引き上げを行って、インフレをコントロールして利上げの着地点が見えてきたら、長期金利の上昇というのは落ち着きを見せてくると思います」

時代のうねりの中で、金利とどう向き合うのか問われています。