秋の味覚「マツタケ」のシーズンです。日本では中国産のものをよく目にしますが、その中国にある一大産地で、巨大マツタケを採る“マツタケ王”に密着しました。
記者
「マツタケの取引所ですが、建物内、良い香りが広がっています。そして、朝から多くの人がマツタケの取引をしている姿が確認できます」
収穫のピークを迎え、市場は活気に満ちていました。
中国・雲南省。中国のマツタケ生産量のおよそ4割を占める一大産地です。この地で“マツタケ王”の称号を手にした凄腕ハンターがいます。
早朝から作業を始める李玉沛さん(58)。息子の茂林さん(27)とともに自らが管理する山に入ります。
“マツタケ王”の息子 茂林さん
「いま(標高)2000メートルくらいで、3000メートルくらいまで登ります」
登り始めておよそ10分。早速、マツタケを発見。傷つけないよう、ゆっくり丁寧に採り出します。
「(Q.これはかなり大きい方)中くらいです」
採り終えるとすぐに次の目標へ。
父の後ろをついていく茂林さんですが、実はまだ、マツタケを採ることは許されていません。少しでも傷がつけば価値が下がるマツタケ。採るのは父の役目で、茂林さんは、いまはその技を見て学んでいます。
その後も次々とマツタケが見つかりますが、あえて採らずに土などをかぶせることも。より大きくして収穫するため、生育環境を整えているのです。
“マツタケ王”の息子 茂林さん
「太陽が直接当たらないようになります。雨も防げるので、虫食いにもなりにくく、すぐに腐ったり、大きく育たなかったりすることも防げる」
“育てる技術”に長けた玉沛さん。今年は1本740グラムもの巨大マツタケを採り、地元の大会で“マツタケ王”に。地元メディアにも取り上げられる凄腕ハンターです。
“マツタケ王”の息子 茂林さん
「父と同じように“マツタケ王”になりたい。自分の採ったマツタケに、とんでもない高値がつくようになってほしい」
歩き始めておよそ3時間、この日一番の“大物”が。慎重に採っていくと、20センチ以上の大きなマツタケが姿を現しました。顔と同じ大きさほどの特大サイズです。
収穫を終えるとすぐに買い取り業者へ。大きさや形などを見てランク分けしていきます。果たして、そのお値段は。
「4688元」
日本円で、およそ11万円。山を歩き続けた4時間の成果です。
“マツタケ王” 李玉沛さん
「これからも続けたい。大変でもこの仕事が好きで、いいマツタケが見つかると嬉しいです。息子には“マツタケ王”になってほしい」
“マツタケ王”の息子 茂林さん
「これからもしっかり学んでいきたいです。品質のいいマツタケを世界に届けて、世界中のもっと多くの人に、ここのマツタケの良さを知ってもらいたい」
父から息子へ受け継がれるマツタケハンターの技。“次のマツタケ王”を目指す息子の挑戦は、始まったばかりです。
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