ブレント原油先物が24日、一時3.3%上昇し、日中高値となる1バレル=106.50ドルを付けた。エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の通航正常化に向けた主要な問題を巡り、米国とイランの隔たりがなお大きい中、トレーダーは中東情勢の緊張度合いを見極めようとしている。

ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物も、一時2.7%高の1バレル=94.63ドルとなった。

イランの半国営ファルス通信によると、最高指導者モジタバ・ハメネイ師の軍事顧問ヤフヤ・ラヒーム・サファヴィ氏が24日、米国またはイスラエルからの攻撃を再び受けた場合、イランは戦争をインド洋まで拡大する可能性があると述べた。

この発言により、今週の国連総会に合わせて行われているイランと米国の当局者による協議に対する楽観論がさらに後退した。トランプ米大統領は協議について「非常に良かった」と評したが、イラン側は、外交面で進展があったとの見方に否定的だ。

スタンダードチャータードのエネルギー調査責任者、エミリー・アシュフォード氏は「市場にはショックを吸収する余力がほとんど残っていない。新たな物理的な供給混乱や事態のエスカレーションの可能性を示す信頼できるニュースが出れば、価格に不釣り合いなほど大きな影響を及ぼす」と述べた。

イランのペゼシュキアン大統領も、米国との戦争終結に向けた協議を再開する用意はあるが、脅しには応じないと発言した。また、制裁と米国による港湾封鎖が続く限り、イラン政府はホルムズ海峡の航行の自由を認めないとしている。

エネルギー価格が幅広く上昇したことで、世界で物価が押し上げられ、消費者への負担が増すとともに、中央銀行のインフレ対応は難しさを増している。

米国では輸送や建設、農業に使われるディーゼル燃料の小売価格が過去最高に急騰した。一部の議員は輸出制限を求め、トランプ米大統領も今週、顧問らに禁輸措置を支持するよう促した。

米国のディーゼル先物は24日、小幅上昇している。ホワイトハウスが輸出制限を検討しているとの観測から、価格は23日に急落していた。一方、クリス・ライト米エネルギー長官は、全面的な禁輸措置に代わる手段として、製油会社に自主的に輸出を抑えるよう、政権が働きかけていると述べた。欧州では、米国からの主要な供給が減少するとの見通しから、ディーゼル先物が急騰した。

24日に予定されているトランプ大統領と中国の習近平国家主席との首脳会談も注目されている。トランプ氏は、会談でイラン問題にも触れると発言した。中国はイラン産原油の主要な輸入国だが、米国によるイランの港湾封鎖により、輸送量は減少している。

ホルムズ海峡では、船舶への攻撃が続いている。英国海運貿易オペレーション(UKMTO)によると、23日も貨物船1隻が飛翔体の攻撃を受け炎上し、航行不能となった。

原題:Brent Oil Futures Climb 3.3% to Session High of $106.50/Bbl、Oil Soars as Iran Threat to Widen War Dims Hormuz Deal Hopes(抜粋)

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