(ブルームバーグ):米AI開発企業アンソロピックは、同社のAI研究開発(R&D)業務の4分の1超をチャットボットの「Claude(クロード)」が担っていることを明らかにした。AIが将来のモデル開発を加速させる可能性をあらためて示した。
アンソロピックが17日に公表したリポートによると、Claudeは同社の研究開発の26%を「主導」している。年初には事実上ゼロだった。Claudeは従業員の業務の約90%でも共同作業を行っていると、同社は説明した。
この数値は、一般の人々がAI開発の進展を追跡できるようにするため、広範な報告の一環として公表された。AIが急速に能力を高め、人間の制御を超える可能性への懸念が高まっていることに対応した。
アンソロピックはまた、複数の組織から第三者の評価担当者を社内に受け入れ、自社の従業員に認めているのと同等の内部プロセスやシステム、データへのアクセスを付与する計画をあらためて示した。
「AIシステムは指数関数的に強力になっており、自らを構築するプロセスの一段と多くを自動化し始めている。世界が最先端AIの開発ペースを落とすことを検討する中、一般の人々には一層多くの情報が必要だ」と指摘した。
同社は「再帰的自己改善(RSI)」に注力するAI開発企業の一角だだ。RSIとは、人間の助けをほとんど、あるいは全く借りずにAIシステムが自らを改善できるという考え方を指す。一部の企業はこれをAI開発の将来像とみているが、実現した場合にこの種のAIがもたらす可能性のある安全保障上の脅威への懸念も強まっている。
アンソロピックはブログで、AIエージェントを追跡し、自社のプラットフォーム上でどの程度の業務を行っているかを監視する枠組みの構築を試みたと説明した。8月時点では、常時3万を超えるエージェントが同社で研究・エンジニアリング業務を行っているという。
このほか、AI開発の加速とAIの安全性確保にどのようにリソースを配分しているかについても明らかにした。同社の測定によると、研究の種類に応じてコンピューティング資源の6-12%が安全性の監視に充てられていた。
競合するAI開発企業OpenAIも今月のブログ投稿で、研究自動化に向けた取り組みの進捗(しんちょく)を公表。同社モデルがスタートアップのハギングフェイスの外部システムに不正侵入していたことが判明したため、一部モデルの訓練を一時停止したと説明した。
原題:Anthropic Says Claude Drives 26% of Its Research and Development(抜粋)
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