(ブルームバーグ):企業間で取引するモノの価格を示す国内企業物価指数が高水準の伸びを続けている。市場が見込む今月の金融政策決定会合での日本銀行の利上げのサポート材料になりそうだ。
日銀が11日発表した8月の国内企業物価は前年比7.6%上昇した。前月の7.7%上昇から伸びが小幅に鈍化したものの、市場予想の7.4%上昇を上回った。緊張状態が続く中東情勢を受けた原油価格やナフサなどの上昇で石油・石炭製品が、AI関連需要を背景に情報通信機器や非鉄金属が高い伸びを続けている。
前月比では0.2%下落したものの、政府によるエネルギーへの補助金の再開や支給額拡大を受けて電力・都市ガス・水道、石油・石炭製品が押し下げに寄与した制度要因が大きい。飲食料品やプラスチック製品などでは、原材料価格上昇の価格転嫁が進ちょくしている。
日銀の金融政策運営を巡っては、物価上振れリスクの高まりや、円安是正を狙った日米の通貨当局による為替市場介入などを踏まえ、市場は17、18日の金融政策決定会合での利上げをほぼ織り込んでいる。日銀では中東情勢やAI需要、為替動向を物価のリスク要因として注視しており、今回の結果は物価上昇圧力を強さを裏付けたといえる。
- 輸出物価指数の前年比は円ベースで17.9%上昇-前月は19.3%上昇
- 契約通貨ベースでは11.1%上昇-前月は10.4%上昇
- 輸入物価指数の前年比は円ベースで24.8%上昇-前月は29.3%上昇
- 契約通貨ベースでは16.7%上昇-前月は17.8%上昇
- ドル・円相場は前月比2.4%のドル安・円高

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