(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)当局者らは、10日に決定した中銀預金金利引き上げに続き、追加利上げが必要になるとみており、早ければ10月にも再び利上げに踏み切る可能性がある。事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者によると、政策当局者の判断は引き続き今後の経済指標次第だが、3%超で高止まりしているインフレを抑えるには、さらなる金融引き締めが必要になりそうだ。
ただし、2027年半ばまでにさらに3回の利上げを見込んだ市場の織り込みは行き過ぎている可能性がある。関係者は、12月会合では2029年までを対象とする新たな経済予測が公表されるため、追加利上げの時期としては12月が適切となる可能性もあるとした。
ECBの報道官はコメントを控えた。
短期金融市場は10月の利上げ観測を強め、利上げの確率を70%と織り込んでいる。これまでは50%強だった。金融政策の変更に敏感なドイツ2年債利回りは、一時14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して3.21%と、2023年以来の水準となった。ユーロは対ドルで下げを解消し、1ユーロ=1.1630ドルで取引された。
ジェフリーズのエコノミスト、モデュペ・アデグベンボ氏は、リポートで「引き続き12月の利上げを基本シナリオとみているが、エネルギー価格が高止まりすれば、早ければ10月にも利上げする可能性がある」との見通しを示した。
政策当局者は、イラン戦争に伴うエネルギーショックへの対応に苦慮している。ユーロ圏のインフレ率は、約3年ぶりの高水準に上昇している。市場の予想通り、ECBは10日、イラン戦争開始後2回目となる利上げを実施し、主要7カ国(G7)の中央銀行で最もタカ派的な姿勢を鮮明にした。
原油価格が再び上昇し、ECBがインフレ率と経済成長率の見通しを引き上げたことから、投資家は今後さらに利上げが続くと予想している。
原題:ECB Officials Expect More Tightening and October Is in Play(抜粋)
--取材協力:Ott Tammik.
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