(ブルームバーグ):8月の米中古住宅販売件数は年率換算で400万戸を割り込み、2025年6月以来の低い数字となった。住宅購入を検討する人々が、住宅ローン金利の低下を待っていることが背景にある。
販売件数の落ち込みは、好転のきっかけを切実に必要としている住宅市場の状況を映している。住宅価格の伸びは、前年比上昇率が2桁に達していたパンデミック期から鈍化したものの、住宅取得能力を巡る懸念は引き続き買い手にとって強い向かい風となっている。
中古住宅の販売価格中央値は前年同月比1.6%上昇して42万9100ドルとなり、2023年半ばからの上昇基調は継続した。
現在の住宅ローン金利は1年余りで最も高い水準にあり、これも住み替えをためらわせる要因となっている。数年前に現在の半分未満の金利でローンを借り換えた人々は、特に慎重になっている。アポロ・グローバル・マネジメントが最近発表したリポートによると、全米の住宅ローン残高のうち、金利が6%を上回るものは4分の1に満たない。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「住宅ローン金利と住宅販売は逆方向に動くため、高い住宅ローン金利によって住宅購入活動が小幅に落ち込んだとしても驚きではない」と発表資料で述べた。
それでも、住宅ローン金利の上昇で買い手が「完全に撤退しているわけではない」と、ユン氏は記者との電話会見で述べ、雇用と賃金の増加が需要を支えていると指摘した。ただ、住宅ローン金利は近く7%に達する可能性があるとの見方を示した。
在庫増加
市場にとって明るい兆しの一つは、売り出し中の住宅が増加したことだ。NARのリポートによると、8月の市場に供給されている中古住宅は前年同月比5.9%増の162万戸となり、2019年11月以来の高水準に達した。
現在の販売ペースでは、住宅供給は4.9カ月分に相当し、10年余りで最多となる。
NARがまとめた「住宅アフォーダビリティー指数」も、住宅取得能力の改善を示した。この指数は、一般的な世帯の所得が販売価格中央値の住宅を購入するための住宅ローン審査基準を満たしているかを示す。8月の同指数は前年同月比3.5%上昇したものの、歴史的に低い水準にとどまっている。
8月の販売に占める初回購入者の割合は30%で、前月は29%だった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Existing Home Sales Slide to Weakest in More Than a Year (1)(抜粋)
(統計の詳細と発表主体のコメント、チャートを加えます)
--取材協力:Laura Yin.
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