ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は広範な事業ポートフォリオの抜本的な見直しの一環として、イタリアの二輪車メーカー、ドゥカティの売却を検討している。

VW傘下アウディのゲルノー・デルナー最高経営責任者(CEO)はインタビューで、VWが抱える2000の事業のうち、見直し対象となっている600事業にドゥカティも含まれていると述べた。高性能バイクで名高いドゥカティはアウディ・グループに属する。

デルナー氏は「フォルクスワーゲン・グループでは、責任を持って規律あるポートフォリオ管理に取り組んでいる」と述べた。「評価プロセスの一環としてドゥカティについても協議するが、まだ何も決まっていない」

今回の見直しは、アウディ自体が地域的な特徴をより明確にした製品戦略を採用する中で行われている。同社は7日、復活させたクロスオーバー「A2」を欧州向け電気自動車(EV)として発売した。米国をターゲットとするフルサイズのスポーツタイプ多目的車(SUV)「Q9」や、中国のサブブランド「AUDI」を補完する。

デルナー氏は「ここ数年で世界共通車の時代は終わり、それぞれの市場に合わせた個別のソリューションが必要だということを学んだ」と述べた。

ドゥカティを切り離せば、VWは自動車製造に注力するため事業ポートフォリオを簡素化できる。ボローニャに本拠を置き、「パニガーレ」などのスーパーバイクで知られる同社の価値は、同業他社のバリュエーションに基づくと約12億5000万ユーロ(約2200億円)に上る可能性があると、ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、マイケル・ディーン氏は分析している。

ドゥカティの「パニガーレV4」

ドゥカティの年間販売台数は約5万台で、昨年は9億2500万ユーロの売上高と5200万ユーロの営業利益を計上した。

原題:VW Weighs Selling Motorcycle Maker Ducati in Asset Review (1)(抜粋)

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