中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は31日、キルギスで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて会談した。

ロシアのペスコフ大統領報道官は国営テレビの記者に対し、両首脳は貿易や経済協力を含む2国間関係と主要な国際問題を中心に協議し、ウクライナ戦争についてはわずかに触れた程度だったと述べた。

インドのモディ首相とイランのペゼシュキアン大統領も同日、キルギスの首都ビシケクで会談した。両首脳の会談は、米国とイスラエルによるイランとの戦争が始まって以来初めて。

モディ首相はXへの投稿で「幅広い分野で、インドとイランの長年にわたる友好関係を強化するというわれわれの決意を改めて表明した。今後、貿易品目を拡大し、多様化したい」と述べた。

SCOは2001年、中国とロシアが中央アジアのカザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスとともに設立した。その後、インド、パキスタン、イラン、ベラルーシが加盟。アフガニスタンとモンゴルがオブザーバー国となっているほか、サウジアラビア、トルコ、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)など15カ国が「対話パートナー」となっている。

世界銀行のデータによると、加盟国は世界人口の40%超、世界の国内総生産(GDP)の約4分の1を占める。

SCOは近年、大幅に拡大してきたものの、加盟国間の対立もあり、設立から25年を迎える中、こうした地政学的な野心を世界で具体的な行動につなげる仕組みの構築にはほとんど成功していない。

イランと米国の対立は、SCOが足並みをそろえて行動できない実態を浮き彫りにする恐れがあり、各国首脳による対応は象徴的な連帯表明にとどまる可能性が高い。習主席もプーチン大統領もイランを軍事的に支援する姿勢を示しておらず、経済支援も限定的となっている。

モディ首相とプーチン大統領も31日中に会談する予定。インドはロシアやイランなど長年の友好国との関係と、通商協定を巡る交渉を進めているトランプ米大統領との関係との間で、バランスを取ろうとしている。

インドは歴史的にイランと友好関係を維持しており、来月の主要新興国グループ「BRICS」首脳会議でもペゼシュキアン大統領を迎える見通し。今年はインドがBRICSの議長国を務めている。

米国の制裁を受け、インドとイランの経済関係は長年にわたり縮小してきた。インドは2019年以降、米国の適用除外措置で輸入が可能になった今年の一時期を除き、イラン産原油を輸入していない。制裁前、イランはインドにとって屈指の原油供給国だった。

イラン向けのコメ輸出など一部の主要分野では貿易が底堅さを維持しており、価格上昇や数カ月に及ぶ戦争による混乱にもかかわらず、出荷は堅調に推移している。

プーチン大統領が2022年2月に全面侵攻を命じて以降、ロシアによるウクライナ戦争に対しインドは慎重な立場を取ってきた。戦闘停止を求める一方、ロシアへの批判には消極的で、戦争を非難する国連の採決では棄権してきた。

プーチン大統領が昨年12月、約4年ぶりにインドを訪問した際、両国はロシアとインドの関係について「外部からの圧力に対して引き続き強靱(きょうじん)だ」と表明した。プーチン大統領は来月、BRICS首脳会議のためニューデリーを訪れる見通し。

インドがロシア産原油の購入を拡大した2022年以降、両国は互いに上位5位以内の貿易相手国となっている。インドの2026年度の2国間貿易額は約600億ドルと、2024-25年度に記録した過去最高から約13%減少した。両国は2030年までに貿易額を1000億ドルに拡大することを目指している。

ロシアはインドにとって大規模な武器供給国でもある。インド軍はロシア製戦闘機を数百機保有するほか、2025年5月にパキスタンとの4日間の紛争で使用された地対空ミサイル防衛システム「S400」も複数配備している。

原題:Putin and Xi Hold Talks at Summit as Modi Meets Iran Leader (1)(抜粋)

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