(ブルームバーグ):サウジアラビアは、少なくとも80億ドル(約1兆2800億円)を新規の借り入れで調達しようと、初期の協議に入った。イラン戦争による経済的な影響が広がる中、資金調達源の多様化に向けた取り組みを強化している。
事情に詳しい関係者によると、同国財務省傘下の国家債務管理センター(NDMC)は資金調達の可能性について銀行への打診を始めた。非公表の情報であることを理由に、関係者らは匿名を求めた。
国営石油大手サウジアラムコも銀行と同様の協議を行っていると、関係者の一部は明らかにした。いずれも初期段階にあり、最終的に実現しない可能性もあるという。
NDMCの担当者からコメントは得られなかった。アラムコはコメントを控えた。
サウジをはじめとする湾岸諸国は、イランと米国の戦争による経済的な影響への対応に苦慮。戦争によってホルムズ海峡を経由する貿易への混乱が続き、輸入コストを押し上げるとともに、サプライチェーンにも負荷をかけている。
イランはサウジのエネルギーインフラにも攻撃を仕掛け、イランが支援するフーシ派も紅海を航行する船舶を脅かしている。サウジはホルムズ海峡を迂回するため紅海に面する西海岸の港から輸出を増やしていたが、フーシ派の攻撃によりこれも難しさが増した。
サウジは4-6月(第2四半期)に石油部門が25%近く落ち込み、国内総生産(GDP)が新型コロナウイルスの流行期以来の大幅な縮小を記録した。戦争による原油高がサウジの財政に一定の救いとなっているものの、同期には343億リヤル(約1兆4600億円)の財政赤字を計上した。
原題:Saudis Explore About $8 Billion in Loans as War Strains Finances(抜粋)
--取材協力:Omar El Chmouri、Anthony Di Paola.
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