米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長は28日、ワイオミング州ジャクソンホールでカンザスシティー連銀が主催する年次経済シンポジウムで講演した。同議長はインフレが目立って鈍化しているわけではないと警告し、政策当局者は鈍化を確信する必要があり、そうでなければ「やるべきことがある」と述べた。

この講演に関する市場関係者のコメントは以下の通り。

◎ブック・リポートの著者、ピーター・ブックバー氏:

何を注視し、金融政策を可能な限り適切に調整する上で何を指針とするのかについて、道筋や枠組み、戦略、そして自身が従うルールを非常にうまく示したと思う。

◎DWSアメリカズの債券部門責任者、ジョージ・カトランボーン氏:

何と呼ぼうと構わないが、これはまさに市場が7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で求めていたフォワードガイダンスそのものだ。ウォーシュ氏は予想をはるかに超える発言をしており、賃金インフレへの懸念を退け、政策は実際には引き締め的ではないと主張している。かなり大きな180度の方向転換だ。

◎ステート・ストリートのシニアEMストラテジスト、ニン・スン氏:

これがドル相場の流れを一変させるとはみていない。従って、新興国通貨の下落はむしろ、市場参入の好機と捉えられる可能性が高い。

◎カタリスト・ファンズのラリー・ホルゼンセイラー氏:

ウォーシュ氏は信頼感の回復に成功したと言える。インフレと、それをFRBの2%目標に沿った水準へ戻すことに、非常に注力している姿勢が伝わった。市場はまさにFRBが望む通りに反応しているようだ。

◎エバコアISIのクリシュナ・グーハ氏:

今後発表されるデータは、さらに幾分か段階的な改善を示す可能性が高いとみている。ウォーシュ氏もそうなることを期待しているのではないだろうか。従って現時点では、9月の利上げが実施される可能性の方が高いとの見方に傾くのは控え、五分五分に近いとみている。

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