(ブルームバーグ):欧州系の投資会社EQTは27日、「食べログ」を運営するカカクコムへの株式公開買い付け(TOB)価格を1株当たり3570円から3571円に引き上げると発表した。EQTの価格引き上げは3度目。
EQTは価格引き上げに伴い、27日までとしていた買い付け期間を9月10日まで延長した。提示した3571円は、対抗提案であるLINEヤフー・米ベインキャピタル連合の価格3520円を引き続き上回るが、大株主のオアシス・マネジメントが求めている3640円を下回る。カカクコムはEQTのTOBへの賛同表明を維持する。
EQTは5月、カカクコムの賛同を得て1株3000円でTOBを開始した。TOB成立の下限は17.51%。LINEヤフー側が7月、3000円を上回る価格でのTOBを正式に提案し、カカクコムを巡って両者のにらみ合いが続いている。
今後の焦点は、LINEヤフー陣営の動きだ。EQTが今月13日に発表した2回目の価格引き上げに対して、LINEヤフー側はTOBの行方を「静観する」と21日に発表。対抗提案を出していなかった。
LINEヤフー陣営はかねて、第3位株主であるKDDIから一定の協力を得られれば、3520円から3640円にTOB価格を引き上げると説明。TOB開始は9月中旬を目指すと発表していた。
LINEヤフーの資料などによると、EQTのTOBが不成立となった場合、KDDIがEQTに協力する契約義務がほぼなくなる。交渉の余地が生まれるとみて静観していたようだが、EQTがTOB期間を延長したことで、次の一手に注目が集まる。
一方、カカクコム株の約19.5%を保有する2位株主のオアシスは、LINEヤフー陣営のTOB価格は上振れた場合の3640円だとし、それを下回るTOB価格では応募しないと表明。カカクコム側にEQTと価格の再交渉をするよう求めている。
カカクコム株の27日終値は3673円。TOB発表前(5月12日)終値の2925円と比較して約26%上昇している。
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