ビジネスや金融、時代のキーパーソンに話を聞く番組「CROSS DIG 1on1」。
今回のテーマは「アメリカ・イランの交渉期限切れと次の火種」です。

TBS報道局の豊島です。いつもご視聴ありがとうございます。イランは海上封鎖を打破するため「数週間以内に正確な軍事攻撃を行う」と警告しました。ゲストの齊藤貢元駐イラン大使によれば、イランは8月初めから「負けなければ勝ち」という守りの姿勢から、積極的に成果を取りに来る姿勢へ変わったそうです。この戦争でイランが自ら期限を切ったのは初めてで、しかもイランはトランプ大統領と違って"タコらない"。最大で3週間=9月初めが分水嶺になるといいます。想定される行動は、革命防衛隊の高速艇がイランに向かう商船を護衛すること。米側は航空機で対応する場合でも、ジャスク港周辺の地対空ミサイルは脅威で、米兵に犠牲が出れば交渉どころではなくなるとのこと。一方でトランプ氏は中間選挙の1か月前あたりに合意したいため、いま譲るには早すぎる。米メディアが報じた米軍の中東戦略配置の縮小は"TACOる兆候"で、イランの6項目で唯一残る「米軍撤退」に応じる腹も固まりつつある可能性がある一方、イランが区切った時間に間に合うかどうか。これまでとは逆に「イランの時間軸が短く、トランプ氏が長い」この差が最大の注目点だそうです。そのほか「静かすぎるイスラエルは"隠れた伏兵"」「10月の選挙で不利なネタニヤフ首相の誘惑」「米国の奥の手は世界中からミサイルをかき集めること」など、本日も最新の知見と分析をお伝えします。

◆出演◆
齊藤貢(関西学院大学客員教授)
一橋大学社会学部卒業、外務省入省。外務省国際情報課長や在アラブ首長国連邦日本国大使館公使、内閣官房内閣審議官等を経て、2012年在タイ日本国大使館公使。2015年駐オマーン特命全権大使。2018年駐イラン特命全権大使。2020年、外務省を退官。専門はペルシャ湾情勢、危機管理。

豊島歩(TBS解説委員)